―電子書籍―アンデス文明(遺跡)・文化(宗教)と、16世紀新大陸へ上陸したスペインの植民地政策考

アンデス文明(遺跡)・文化(宗教)と、
16世紀新大陸へ上陸したスペインの植民地政策考

-電子書籍版-

小生がインカ文明・文化に関心を抱いたのは35余年の前に遡り、その頃小生は現役の建築石材・造園石材業を営んでいた。日本の石工の親方さんに色々と教えてもらいましたが、高度の石組工法等を知りたくて、世界の石造物や城塞の写真を見ている頃に、丁度「インカ文明・文化展」が東京を始め三大都市圏で開催されていた。展示されている展示物は、学問知識を得るには納得できるが、小生の知りたかった事は、石積みの職業技術の「インカの石積み工法」を見て学びたかった。
1988年正月休みに、初の海外旅行であるが、個人旅行でカミさんと2人で出掛けた。現地へ到着して知ったことは、ペルーに日本人移民の方々が約8万余人居ることを知りました。ペルーと日本の両国は明治時代から移民での親しい関係であったのである。日本移民者の代表者と云うべき天野芳太郎氏が開設した、「ペルーの天野博物館」を見学した時、天野芳太郎氏(故)の美代子夫人のお出迎えを受け、夫人からのお話で、「天野は生前から、ペルーの大切な文化遺産で利益をあげたくない。入館料はいただきません」との話をされました。日本から見て地球の裏側、ペルーの首都リマで「アンデス文明博物館」を自ら開設して無料で入館下さい、との話には驚きました。
その話を胸に秘め続け、2年前に電子書籍、『中南米で事業を興して成功し、ペルー・リマに天野博物館を開設した男』、の題名で掲載した。秋田県出自の氏の「ペルー天野博物」を開設するまでの物語の紹介は、美代子夫人のお話に感動したからです。
今回のアンデス文明・文化の編集では、「アンデス文明」に於ける神殿の遺跡、聖地の遺跡、農耕の段々畑等を考察し、「アンデス文明」では神々の姿像、陶器の絵柄、金銀の加工品、織物・染物の魅力を紹介します。又、その延長で、16世紀の大航海時代のコロンブス大西洋航海の経緯や、スペイン人のアンデスへの植民地政策や、キリスト教布教とインディアスの大地占有の諸事情を考察して行きます。
又、大航海時代の競争国ポルトガル人たちは、アフリカ大陸最南端喜望峰を廻り込み、東南アジアへキリスト教布教と新天地拠点の確保にやって来ていた。やがて、ポルトガル人と九州種子島で「日本国との出逢」は、「日本鉄砲伝来」となり、日本は戦国の世、その諸々の16世紀〜17世紀期の日本とキリスト教布教と貿易にまつわる話、スペイン人による日本征服の企ての話、日本国への秘めた外交交渉の裏話等を紹介し、それらを「アンデス文明・文化物語」として纏めてみました。

   
池田 勝宣
 
 
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はじめに
第1章 アンデス文明の遺跡と文化
第2章 インカ帝国初代皇帝から13代皇帝を追う
第3章 インカ帝国の残影・城砦・ワカ(聖地)を視る
第4章 インカ帝国滅亡後のインディオ民の抵抗
第5章 新大陸での植民地政策の諸問題
終章 コロンブスの新大陸発見と世界への影響
終わりにかえて・・・