義経不死伝説の声を聞く

仏教伝来の道物語−電子書籍版−

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お釈迦様の仏法伝来の国々を訪ねてインド・スリランカ・パキスタン・中央アジア・中国・韓国・日本への伝来の道を辿ってみた。仏陀の聖地巡礼、釈迦の誕生地、覚りを開いたブッダガヤーの菩提樹の下・初転法輪を説いた鹿野苑・雨安居で留まった祇園精舎・法華経を説いた霊鷲山・涅槃となったクシナガラ等々の原風景を体感した。仏陀の教法はインド・ガンダーラ・西域・中国等へ北伝仏教(大乗仏教)が東漸し、やがて日本へ仏教伝来となる。また南に伝えられた南伝仏教(小乗仏教)は、スリランカ(セイロン島)を経て、東南アジアの国々へ海のシルクロードを渡り伝播した。南伝仏教はブッダの遺骨を納めた仏塔だけを拝礼する一仏崇拝の仏教となり現在に至っている。北伝仏教は伝来の過程に於いて、西域の国々のアニミズムと混淆し、更に中国に入り『論語』・『老子』・道教等の文化哲学で解釈された仏教は、現世利益の信仰となって終点の日本に伝来したのである。その仏教を日本民族はどの様に受け止めて来たのか、その過程を庶民的な感覚で国内の霊場や磨崖仏を探索した。諸々の国々の仏教伝来はどのような経路を辿ったのか、「仏教伝来の道物語」を観たい弥次馬願望で10余年かけて探訪し、訪れた国々の仏跡や仏像を体感し、インド求法の玄奘三蔵や法顕の行路を交えながら現場報告の編集とした。
   
池田 勝宣
 
 
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第1章・インド編

古代インド・お釈迦さまの生れる前のインド・ヒンドゥー教・ヴィシュヌの9番目がブッダという・聖なるガンジス川・お釈迦さま誕生・四つ住期・学生期・家長期・林住期・遊行期
何故に釈尊はバラモンの教えに従わなかったのか・聖地巡礼・釈迦誕生のルンビニー園
ブッタガヤー・苦行する釈迦像・鹿野苑・祇園精舎・霊鷲山(法華経の聖地)・王舎城
『法華経』を読む・クシナガラ(涅槃)・釈尊の荼毘塚と仏舎利と塔・アジャンタ石窟群
エローラ石窟群・仏教の三霊樹
第2章・パキスタン編 

スワート地方・シャンカルダールの仏塔・ブトカラ遺跡の仏塔・山岳仏教都市タクテイ・バヒ・タキシラ仏教都市遺跡・大乗仏教の栄え・ガンダーラ美術と仏像の誕生・平山コレクション『ガンダーラとシルクロード』を観る
余話・パキスタン北部・フンザ地方・カラコルム山脈越え・国境審査

第3章・セイロン島から東南アジアへ伝播した南伝仏教
3−1・スリランカ・ボロンナルワ遺跡・シーギリヤ宮殿・仏歯寺
上座部仏教・南伝仏教・上座部(小乗仏教)・大乗部(大乗仏教)・説一切有部
3−2・タイの寺院・3−3・ラオスの寺院・3−4・ミヤンマーの寺院
3−5・インドネシアの寺院
第4章・中央アジア編
4−1・アフガニスタン・バーミヤーン大仏
4−2・トルクメニスタンの遺跡・ニサ遺跡・アナウ遺跡
4−3・ウズベキスタンの遺跡・テルメズの仏塔・ファヤーズテペの坐像
4−4・カザフスタンの遺跡
4−5・タジキスタンの遺跡
4−6・キルギスの遺跡・余話・ブルジェワリスキーを尋ねる・シベリア抑留考
第5章・玄奘三蔵天竺へ求法と聖地巡礼の旅立ち
玉門関・陽関・高昌故城・ベゼクリ千仏洞・西北インドへ・東インドへ
余話・ナーランダー寺院に日本人僧侶がいた・仏教聖地へ中国僧たちの求法
法顕の旅(『法顕伝』より抜粋)
第6章・中国編

6−1・新疆ウイグル自治区・トルフアン・クチヤ仏教遺跡・クムトラ石窟
6−2・河西回廊を行く・敦煌仏跡・敦煌莫高窟小史17窟(ペリオ・能海寛・河口慧海)
大谷探検隊・東西千仏洞・楡林窟・蘭州・炳霊寺
6−3・日本文化の源流長安の古刹を尋ねる・香積寺・草堂寺・興教寺・華厳寺跡
青竜寺址・大興善寺・大雁塔・小雁塔・唐代に仏教以外の伝来
6−4・五台山の寺院・文殊菩薩・留学僧円仁・菩提僊那・大仏開眼供養会
『華厳宗』を読む
6−5・雲岡石窟・山西省大同
6−6・白馬寺・河南省洛陽市
6−7・龍門石窟奉先寺洞・奈良大仏・飛鳥寺・鎌倉大仏
6−8・四川省の仏像群を歩く・楽山大仏・蒲江飛仙閣摩崖・夾江千仏崖石刻
皇澤寺摩崖造像・広元千仏崖北山石窟・巴中石窟群・南龕摩崖造像
水寧寺石窟・中大仏寺・安岳石刻・円覚洞石刻・北山石窟・大足石彫刻
6−9・天台宗の聖地国清寺・浙江省
6−10・中国禅の源流を観る・河南省

第7章・チベット仏教(蔵伝仏教) 
チベット仏教・チベット仏教の尊像・モンゴル仏教寺院を探訪・フレーツァム(仮面踊り)
『チベット死者の書』から考える・民間信仰・オボー祭り・ポタラ宮
第8章・韓国編
華厳宗太白山浮石寺・『華厳宗縁起絵巻』・石窟庵・瑞山三尊石仏・釈迦の五印
弥勒菩薩半跏思惟像について・月精寺
第9章・日本への仏教伝来
東アジア仏教東漸を概要・盲目で来朝した鑑真・我が国への仏教伝来の背景
神仏習合・九州宇佐神宮・余話・相模鶴岡八幡宮大塔
日本に釈尊の遺骨がある
仏教と共に味噌醤油が伝来・日本へ「茶」を伝えた求道僧たち・白炭技術を伝えた弘法大師空海
日本の磨崖仏・熊野磨崖仏・普光寺不動三尊磨崖仏・臼杵磨崖仏・菅尾磨崖仏・緒方宮迫東磨崖仏・
緒方宮迫西磨崖仏・頭塔・地獄谷磨崖仏・春日山磨崖仏・大門仏谷阿弥陀磨崖仏・狛坂磨崖仏
日本人庶民の信仰心・恐山信仰・賽の河原・西院河原地蔵和讃・山東京伝の佐比の河原

《全文章量はA4、横書き43字×行数40行×165枚となります》